平成21年4月26日(日) 曇り・晴れ
(9:00~15:00)
「大腎協」…第1回「大人の林間学校」
…参加者 21名(男性11名 女性10名)…サポーター 7名
8:40 車で来られ参加者の集合は早い
早い人は小学校の教室を利用した
谷川瓦や古農作業具展示場を見物しながら 意外にも
「この道具使こたとあるわ」「見たことあるで」等の言葉が聞かれた
9:25 朝礼(講堂)…渡邊校長
「岬町は和歌山と隣接した大阪の最南端である
孝子小学校の134年の歴史 この校舎も100年目
孝子地区も少子高齢化…淡輪小学校へ通う児童は5所帯8人
駐在さんの3人の子供のウエイトが大きい
皆さんのふるさとも少子高齢化で悩んでいる
本日のスケジュールの説明」
9:40 築100年目の教室へ移動(24人で満席)
「出席をとりまあーす!」…渡邊校長
「ハーイッ!」と元気な返事が返ってきた
「我々の歳になると物忘れが多くなる
川柳あれこれ…[ばあさんを 呼んでいるうちに 用忘れ] 等々」
9:48 1時間目…「岬町はどんな町」
小川先生(岬町教育委員会職員)
…岬町が初めての生徒が大部分
配布したパンフレットの説明
岬町人口はピーク22000人→現在18000人減少するばかり
企業も関電火力発電所が撤退して大きな企業はなくなった
しかし歴史のある町には宝物が一杯ある
この宝物をPRできていない
淡輪地区…あたご山 淡輪駅舎 長松自然海岸 みさき公園
深日地区…宝樹寺(化石寺) 魚がうまい
多奈川地区…関電の人工林 理智院 小島自然海岸(化石あり)
…岬町へ来られる人たちはテーマーを持って来られる人が多い
…化石の話→ナウマン象の臼歯の化石実物(その重さに驚嘆)や
矢じり・ハニワの破片等を実物を手に持って観察した
…岬町の祭りすしやトコロテンも非常においしい
10:45 2時間目…「昔を偲ぶ音楽会」
…講堂 西台幸子先生 (うみべの森を育てる会代表)
進行掛…渡邊校長
(歌の解説はだんだん手が込んできて手品まで出てくる
解説の内容も濃厚になり 唱歌よりも長い場合も多い
またこれを楽しみにしている人もいる)
①鯉のぼり ②かたつむり ③四季の歌 ④船頭さん ⑤月の砂漠
⑥りんごの歌⑦夕焼け小焼け ⑧汽車 ⑨夏は来ぬ⑩高校3年生
11:30 休憩
11:44 山道移動
(孝子駅から1kmのところに 孝子の森はある 渓流沿いに徐々に登って行く
昨日の雨で伊豆賀川も水量が増し流れる音も気持ちよく響く
途中 足早集団とユックリ集団の2グループに分断されたが
樹木や草花などを観察しながら楽しく歩く
(キケマン・ウラシマソウ・ヒメウズ・ミツバ・シュンラン・タチツボスミレ・
キンラン・ササユリ・卯の花のいろいろ 等々)
20分の道のりが30分以上かかった
12:18 「孝子の森」 …「バンブーハウス」で昼食
(「くにべの」弁当とみさき里山クラブ女性群の山で炊いてくれた味噌汁付きだ)
12:55 岡田みさき里山クラブ代表の孝子の森の説明と
本日のスタッフ紹介
13:00 文部省唱歌「夏は来ぬ」の詳細解説と植物教室…徐先生
(青空教室で日向ぼっこしながらの講義)
…「夏は来ぬ」5番までの歌詞全ての解説
卯の花のにおう垣根に→「におう」丹秀う…視覚的言語
色が際立って鮮やかに映えること
玉苗…宝石のような美しい苗
おこたり諌むる…螢と雪明りで勉強した中国の故事
楝(おうち)…栴檀(せんだん)・白檀
実物の枝と花を見せてもらい納得
宿…家のこと…宿は宿六(内のろくでなし亭主)等の使い方あり
等々解説されるまでは違った解釈をしていた
…植物教室→実物の見本を見ながら説明を聞く
ムシコブの実物を分解して仲の小さな虫を拡大鏡で観察
…全員感心して得心して徐先生の博識に聞きほれていた
13:35 渡邊校長の手品の種明かし 他
13:40 自由時間
①「孝子の森」尾根散策…11名が参加
…案内 岡田みさき里山クラブ代表 徐先生 甲斐
(何種類もの緑の違いと緑で覆われた山々に歓声
展望台では淡路島や明石大橋まで見えた
ウグイスが鳴き続ける尾根筋を散策しながら
新緑で映えるリョーブ林を通って 下山してきた)
②「物づくり」
…スタッフが準備した竹細工の鯉のぼりの組立と絵付け
(尾根散策組もお土産として竹細工セットを持ち帰り)
14:12 コーヒータイム
14:29 下山開始
途中 中孝子の清水さんの朝取れ市場で
新鮮な野菜やお餅 タケノコ等の安い買物も楽しんでもらえた
15:00 孝子小学校に帰り解散
「今日は冬到来を思わせる寒さである
北国で雪が降るのは十分に理解できた
岬町が初めての人たちが殆どであるが
孝子駅に着いた途端に「空気がおいしい!」と感じ
都会との違いがわかり 自然を満喫できたと
喜んでくれている人たちが多かった
持病を持っておられる人たちのグループではあったが
健康体の人以上に元気に山に溶け込んでいた
冬のような1日であったので孝子の森のたき火に違和感はなかった
逆にたき火を囲む姿が多かった
都会では味わえない 楽しい1日を過ごせてもらえて
我々スタッフ一同も喜びである」
「大腎協大人の林間学校」活動記録作成