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竹炭窯の改造と現状

2003年(H15)12月8日  岡田憲政
竹炭焼きに追われていて、11月には18日間も出動しました。
竹薮からの切り出し、80cmの長さに切り、六つ割、ふし取り、結束、
自然乾燥(2ヶ月)、窯に入れて低温乾燥(5日間)、自然乾燥(2ヶ月)
本番前の予熱焚き(5日間)、本焚き(4日間)、窯の冷却(13日)、窯だし
炭の選別・磨き、切断(10cm)、包装、在庫管理、出荷、集金と
すごく手間がかかり、大変です。
月に1回のペースで本窯作業を実施していますが、よく参加する人数は4名で、
その他はたまに気の向いた時にくる程度です。
それでも、11月の窯は過去5年間の内では最高品質の炭ができました。
最高到達温度が805度で硬い金属音のする、銀白色の艶のある炭で、
導電性も良いものが製造でき、祝杯をあげ、気勢も上げて、喜んでいるところです。
ただし、1回きりでは、フロックと思われますから、
次回も成功させねば本物と認定されません。
そこで12月も、いいものを焼くべく、寒い中で作業をしています。
この窯は瓦用のもので、炭焼き向きのものではなくて、苦労しているのであって、
炭用のものであれば、もっと楽に焼くことが出来るはずです。
瓦用を炭用に何回も改造して5年もかけて、
ようやくにして、満足のいく竹炭ができたのです。
改造は
①炊き口の方向を逆にする(東⇒西)。
②熱風口を拡大する。
③煙道の改造
④焚き口変更(西⇒北)・煙道(東⇒南)。
⑤煙道改造(本体に密着させる)。
⑥炉内天井(角型⇒湾曲)。
⑦熱風口10cm下げる。
最後の⑤⑥⑦で炉内の熱風の流れがスムーズになり、
煙道の引きも良くなってきて炉内温度も上昇しやすくなって来たのではなかろうか、
と考えられます。
この他に、炭材の乾燥具合によっても、条件が変わり、
何回やっても、同じようには出来ません。
さらに焚く人に依っても異なり、複雑きわまりない代物です。
by kyousinomori | 2003-12-08 00:14 | その他・交流会・サポート | Comments(0)